【日本ダービー2023】神々しい朝日が照らすは夢の頂 2冠制覇へ視界良好

競馬予想

日本ダービーの枠順が発表されました。詳しい枠順については以下を参考にしてください。

日本ダービー(G1) 出馬表 | 2023年5月28日 東京11R レース情報(JRA) – netkeiba.com

今回は枠順を考慮して日本ダービーの最終予想を発表していきたいと思います。

ダービーの過去10年データ分析については↓こちらをぜひ参考にしてください!

日本ダービー 最終予想

◎ ソールオリエンス

本命はソールオリエンス。想定1番人気、鞍上は横山武史騎手。皐月賞1着からの参戦です。

無敗の皐月賞馬。無敗での2冠制覇を目指します。データ的にも関東での中距離重賞での3着以内経験あり、前走1着、前走3番人気以内、通算出走数6戦以内、前走皐月賞組のプラスデータに該当します。また、無敗で皐月賞を制した馬の日本ダービーでの成績は【10-3-2-2】勝率58.8%、複勝率88.2%と圧倒的な成績。無敗での2冠達成へ強力なデータです。

1冠目を制した前走の皐月賞は衝撃のパフォーマンス。4コーナー通過18頭中17番手と最後方での通過。絶望的な位置から異次元の末脚で全馬を薙ぎ倒しの差し切り勝ち。上がり3ハロンタイムは35.5秒。2位のタイムは36.4秒なので2位と0.9秒差と末脚では次元の違いを見せつけた。上がり2位とのタイム差では皐月賞史上最大で、歴代最強馬のディープインパクトが菊花賞で記録した上がり2位とのタイム差と同じでした。

世代GⅠでこれと同様かそれ以上のタイム差を記録したのはアーモンドアイジェンティルドンナグラスワンダーナリタブライアンと歴代の名馬だらけ。また、皐月賞を1枠1番から勝利したのは歴代でもナリタブライアン、コントレイルとソールオリエンスのみ。これらからもポテンシャルは歴史的名馬級で3冠を達成してもおかしくありません。

今回は3枠5番に入りました。過去に皐月賞を勝利して3枠5番に入ったのはディープインパクト、オルフェーブル、コントレイルとこれまた歴史的な名馬ばかり。なにか運命的なものも感じます。

不安点としてはダービーで追い込みが決まるのかということ。ダービーの週からコース変更がされることで前有利の馬場になりやすい。追い込み馬は【1-1-1-44】複勝率6.4%と苦戦傾向。そのため前走のような派手な追い込みは難しいのがダービーです。ある程度前につけて競馬しても能力を発揮しきれるのか検討する必要があります。

それでも東京での新馬戦では4コーナー3番手と前のポジションでの競馬でした。それにも関わらず上がり3ハロン2位の33.3秒。さらに後半4ハロン(800m)タイムでは45.8秒。これは東京芝1800mでは歴代5位の記録。これより速いタイムはコントレイルクロノジェネシスなどGⅠ馬ばかり。前目のポジションでもこれだけの末脚をもっているので、馬場傾向から前での競馬になっても問題はないでしょう。

初の2400mとなりますが、血統的にもキタサンブラック産駒と距離適性は高い血統。これだけ速い上がりを記録できるので、直線の長い東京コースは合うはず。ダービーは通過点として3冠達成してほしい存在。横山武史騎手の初ダービー制覇となるかにも注目です。

〇 ファントムシーフ

対抗はファントムシーフ。想定3番人気、鞍上は武豊騎手。皐月賞3着からの参戦です。

関東中距離重賞での好走経験あり、前走1着馬とタイム差0.5秒以内、前走3番人気以内、通算出走数6戦以内、前走皐月賞組のプラスデータに該当します。

前走皐月賞は3着に敗れ、1着のソールオリエンスには3馬身差をつけられるという圧倒的な力の差を見せられたような結果でしたが、内容を見るとかなり不利があり見直せるものだったと思います。まず最初のコーナーでフリームファクシにより進路を妨害されるような不利を受けました。さらに道中で落鉄、つまり途中で靴が脱げてしまうようなアクシデント。また、直線でもメタルスピードに進路をふさがれる不利がありました。

これらの不利を受けながらもGⅠで3着に好走したのは確実に世代トップクラスの能力を秘めていると感じました。皐月賞レース後コメントでも「向こう正面で後ろ脚を落鉄しましたそのせいで内へもたれていましたし、この馬場で走りにくかったと思います。それでもゴールまで伸びています。能力がありますね。」と評価されています。

今回東京競馬場でのレースとなりますが、これはこの馬にとってはいい条件代わりでしょう。2走前東京で行われた共同通信杯では勝利をあげています。レース内容としては前有利の展開で4コーナー2番手で競馬していたためそこまで評価できるものではありませんが、4着には皐月賞2着のタスティエーラ、6着には毎日杯を制したシーズンリッチがいるので非常にレベルが高いレースでした。

このレースのように高い先行力で前目のポジションで競馬をしつつ、上がり3位以内の安定した末脚を繰り出していくのがこの馬の本来のスタイル。先行力のある馬なのでコース変更のされる今週の馬場は有利に働くでしょう。

不安点としては騎手が乗り替わりかつ初騎乗となること。ダービーは継続騎乗となった馬がが強く、乗り替わりの馬は【1-9-9-190】複勝率9.1%と苦戦傾向です。唯一勝利したのはシャフリヤールですが、福永騎手は過去に騎乗経験がありました。そのため初騎乗でダービーを制覇した馬は69年間いません。そのジンクスを破れるのかがカギとなります。

しかし、その乗り替わりとなった騎手はレジェンド武豊騎手。歴代最多ダービー通算6勝を誇る名手です。昨年のダービーもドウデュースに騎乗して勝利しており、過去のジンクスを打ち破るには絶好の騎手が乗ってくれます。

乗り替わりが決まってから武豊騎手はファントムシーフを絶賛しています。調教には3週連続で騎乗。「総合力が抜群に高い。癖もなさそうな感じでいろんなレースができるイメージがある」「僕が勝った6頭はダービー馬にふさわしい資質とスター性を兼ね備えた素晴らしい馬ばかり。そういう意味では今年のファントムシーフもダービー馬になって不思議ではないと思っている」とダービー制覇へ自信を語っています。

今回は7枠14番に入りました。先行力のある馬なのでもう少し内の枠が良かったかなとも思います。自在性が高く、ポジションが取れず後ろからになってもうまく競馬できるタイプなので問題ないでしょう。また、武豊騎手は昨年も7枠から勝利しているのでうまく導いてくれるのではないでしょうか。

初騎乗でのダービー制覇となると69年ぶりの偉業。それでもファントムシーフがこれまであげた3勝はすべて初騎乗でのもの。さらに前走皐月賞3着は昨年のドウデュースと重なる点もあります。ジンクスを破るには絶好のコンビでしょう。

▲ スキルヴィング

三番手はスキルヴィング。想定2番人気、鞍上はC.ルメール騎手。青葉賞1着からの参戦です。

ここまで4戦3勝、2着1回と連対率100%の非常に強い馬。前走1着、前走3番人気以内、通算6戦以内のプラスデータに該当します。

前走の青葉賞は2着のハーツコンチェルトと0.1秒差と僅差ではありましたが、内容を見ると着差以上の実力差があったと感じました。ハーツコンチェルトはスキルヴィングを徹底マークするかたちでレースを進め、直線ではスキルヴィングよりも内を馬群を縫っていく完璧な競馬。対してスキルヴィングは終始外を回されるロスの大きい競馬。直線ではさらに外に出すロスもありました。そしてハーツコンチェルトは直線でムチを何発も打っていましたが、スキルヴィングは3発打っただけで反応よく伸びていきました。最後にはルメール騎手は手綱を緩めている様子で余裕のある内容だったかなと思いました。

このように着差以上に余裕のあるレース内容で、中3週と短い感覚ですが上積みも期待できそうです。調教後コメントでも「前走はまだ仕上がり途上の段階でしたし、緩さを残す現状でもありますが、それだけ上積みも大きいはず。レース当日まで少しでも状態を上げていきたいです」と順調に来ているようです。

不安点としては。今回は1枠2番とかなり内の枠に入りました。前走外を走ってのレースだったのでこれだけ内に入ってしまうと直線で外に出すのにかなり手間取ってしまい、差し損ねる可能性は高いのではないかと思います。出遅れ癖があることからも馬群に包まれる危険性を高めています。

それでも1枠は【3-2-1-14】複勝率30%とかなりの好成績。さらにルメール騎手は過去3年東京芝2400m成績【8-6-1-9】複勝率62.5%と「東京の鬼」といえるような成績を残しています。これだけの名手が乗ってくれるので心配ないでしょう。

また、青葉賞組は過去10年【0-0-3-20】と連対馬が出ていません。さらに歴代でも青葉賞組は勝ち馬が出ていない点は不安です。それでもこの23頭で3番人気以内だったのはわずかに1頭しかいませんでした。スキルヴィングがこのまま2番人気となるとこのジンクスを破ってくれるかもしれません。

△ シャザーン

前走皐月賞は6着と健闘しました。4コーナー通過10番手と後ろからの競馬となり、外差し有利な馬場と展開がこの馬にとって向いた結果だったとは思います。しかし、4コーナーの通過位置を見るとかなり強い内容だったと思います。

これを見るとかなりシャザーン(赤丸)はかなり大外を回らされるロスの大きい競馬。1着のソールオリエンス(青丸)よりもかなり外を走っていました。これだけのロスがありながら6着にこれたのはかなり強かったのではないかなと思います。

この馬で最も評価したいのは前走からの成長面。馬体の成長が著しく、皐月賞時と比較して筋肉のつきかた、血管の浮き出方、毛艶の良さなどが別馬のように成長しています。また、調教でも昨年のドウデュースに近いタイムを記録しているなど充実の調整を送れている様子です。

不安点としては距離。父はロードカナロアと短距離で活躍した馬です。父の血統的には2400mは適性よりも長い距離で、2400mGⅠで好走した産駒はアーモンドアイのみ。ダービーで単勝1.6倍と圧倒的人気を集めたサートゥルナーリアでさえ好走できていません。この距離の壁を克服できるのか。

僕は問題ないのではないかと考えています。この馬を管理するのは友道厩舎。長距離を得意とする厩舎です。実際に先週のオークスではハーパーが2着に好走。昨年のダービーを制覇したドウデュースも管理しており、東京2400mという舞台で数々の実績を残してきています。

実際に2走前のすみれSでは2200mの距離で勝利しています。このレースでは出遅れながらも上がり1位の33.1秒の末脚を使えています。これだけ速い末脚をもっているので東京コースは合うはず。

鞍上の岩田望来騎手はいまだGⅠ勝利はなく、重賞でも実績はかなり乏しい騎手であるため、ダービーでの勝利とまではいかないと思いますが、馬の成長面と友道厩舎という点からも3着以内に好走してくれるのではないでしょうか。

△ べラジオオペラ

前走の皐月賞は3番人気ながら10着と大敗しました。しかし、これは見直せる内容かなと思います。まずこの皐月賞は重馬場での開催で内の馬場が非常に荒れていました。1コーナー通過2番手と先行したことでこの荒れた馬場を終始走らなければなりませんでした。さらに前半1000m58.5秒というハイペースで先行したこの馬にとっては不利な展開となっていました。そのため前走の大敗は展開がはまらなかったということが考えられ度外視できる内容かなと思います。

今回は1枠1番になりました。先行力のあるこの馬にとってはポジションを取りやすいいい枠に入りました。さらに1枠1番は非常に成績がよく【2-2-1-5】複勝率50%。1枠1番の先行馬としては2019年にロジャーバローズが12番人気1着となっています。

また、6番人気以下から好走した7頭のうち6頭は馬番1~7番でした。さらに好走した皐月賞組22頭すべて皐月賞で5番人気以内または5着以内の馬でした。この傾向からも人気薄となっても3着以内に好走する可能性は高いです。

△ フリームファクシ

先述した穴馬の法則の馬番1~7番、皐月賞5番人気以内または5着以内に該当する馬。

前走皐月賞は全く適性が合わなかったと度外視できる内容でした。血統的にも重馬場よりも良馬場の方が合うタイプで前走は重馬場の影響が大きかった。前走を振り返った須貝調教師は「レーンもかなり気にしてリズムを取れなかったと。良馬場でやらせてあげたい」とコメントしています。本来は先行するタイプですが10番手と全く自分の競馬ができていませんでした。

また、左回りの方が合うタイプできさらぎ賞をはじめ2勝2着1回と成績を残しています。京都新聞杯でサトノグランツにタイム差なしの2着にせまったダノントルネードにも左回りでは0.2秒差つけて勝利しています。

今回は適正にあう舞台に戻ってきますし、4枠7番と本来の先行しやすい枠に入れたと思います。吉田隼人騎手とは初コンビとなりますが、吉田隼人騎手×金子真人オーナーのコンビにはソダシがいる黄金タッグ。過去のレース傾向からも見逃せない一頭です。

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