3月4日(土)にはGⅡチューリップ賞が開催されます。このレースは桜花賞へのトライアルレースで3着以内に入った馬には桜花賞への優先出走権が与えられます。桜花賞と同じ舞台である阪神1600mで行われるレースであるため多くの有力馬が出走してきます。昨年の勝ち馬ナミュールはオークス3着、秋華賞2着とクラシックで大活躍。この他ラッキーライラック、ソウルスターリング、ハープスターなど牝馬クラシックで活躍する馬を多数輩出しています。今年はドゥーラやキタウイングといった2歳重賞勝ち馬が出走してくるので牝馬クラシックでの有力馬を見つけるためにも注目の一戦です。
今回はチューリップ賞の過去10年データ分析と枠順確定前予想をやっていきたいと思います。
予想印だけを見たい方は「まとめ」まで飛んでいただけるといいと思います。
弥生賞の過去10年データ分析もやっているのでこちらもぜひ参考にしてください!
勝率・・・1着になる確率
連対率・・・2着以上になる確率
複勝率・・・3着以上になる確率

チューリップ賞 コース特徴

コース形態 | 芝・ダート | 距離 | 直線の長さ |
---|---|---|---|
右回り | 芝 | 阪神1600m | 473.6m |
向正面中間あたりからのスタートで長い直線2本とコーナー2回のワンターンコース。スタートから第3コーナーまでは444mと距離があるため枠順による大きな有利不利はありません。しかし、最初のコーナーまでの距離が長くペースが落ち着きやすいことで馬群が団子状態で進みやすく、多頭数の場合は内枠有利になります。
直線が473.6mと長いことで瞬発力勝負になりやすく速い上がりを使える末脚が求められます。ただし、ペースが落ち着きやすいことで差し・追い込みが届かないことも多々あります。直線は長いですが、脚質による有利不利はペース次第で変わってきます。

チューリップ賞 過去10年データ分析

人気別成績
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 6-1-1-2 | 60% | 70% | 80% |
2番人気 | 1-1-4-4 | 10% | 20% | 60% |
3番人気 | 2-1-0-7 | 20% | 30% | 30% |
4~6番人気 | 2-2-3-23 | 6.7% | 13.3% | 23.3% |
7~9番人気 | 0-3-1-25 | 0% | 10.3% | 13.8% |
10番人気以下 | 0-1-1-45 | 0% | 2.1% | 4.3% |
1番人気が過去10年で6勝、複勝率80%とかなり信頼できます。2番人気も複勝率60%。上位人気はそれだけで評価できます。特に近年では7年連続1番人気が馬券内に好走しています。そのうち5年が1,2番人気両方が馬券に絡んでいました。
4番人気以下からでも馬券内30頭のうち13頭が好走しています。この13頭のうち12頭がサンデーサイレンス系の馬でした。血統にも注目して予想していきたい。

枠順別成績
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 2-3-0-7 | 16.7% | 41.7% | 41.7% |
2枠 | 0-0-2-12 | 0% | 0% | 14.3% |
3枠 | 1-0-2-11 | 7.1% | 7.1% | 21.4% |
4枠 | 2-1-2-12 | 11.8% | 17.6% | 29.4% |
5枠 | 2-1-1-15 | 10.5% | 15.8% | 21.1% |
6枠 | 1-1-0-17 | 5.3% | 10.5% | 10.5% |
7枠 | 2-1-0-17 | 10% | 15% | 15% |
8枠 | 1-2-3-15 | 4.8% | 14.3% | 28.6% |
最初のコーナーまでの距離が長いコース特徴のとおり枠順による大きな有利不利はありませんでした。2枠以外のすべての枠から勝ち馬がでています。特に1枠は勝率16.7%、連対率41.7%とかなり高い数字です。1枠からは昨年のピンハイが13番人気から2着に好走しました。
一方で2枠は苦戦傾向。複勝率14.3%で唯一勝ち馬が出ていません。2枠から好走したのは2番人気と4番人気と上位人気の馬でした。

所属別成績
所属 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
美浦 | 3-2-2-9 | 18.8% | 31.3% | 43.8% |
栗東 | 8-7-8-95 | 6.8% | 12.7% | 19.5% |
その他 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
過去10年で8勝と栗東所属が優勢。馬券内の30頭のうち23頭が栗東所属でした。しかし、美浦所属は出走数は数が少ないものの複勝率43.8%とかなりの好成績を残しています。今年も想定2番人気のキタウイングと3番人気のペリファーニアが美浦所属のため注意が必要です。
無料で勝馬予想!穴馬券を当てる!

脚質別成績
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-4-5 | 10% | 10% | 50% |
先行 | 5-3-4-21 | 15.2% | 24.2% | 36.4% |
差し | 3-2-1-45 | 5.9% | 9.8% | 11.8% |
追い込み | 2-4-1-36 | 4.7% | 14% | 16.3% |
直線が長く、末脚勝負になりやすいですがスローペースの展開になりやすいコース特徴であるため逃げ・先行馬が優勢傾向。逃げは複勝率50%、先行は複勝率36.4%とともに高い数字。
差し・追い込みも複勝率こそ逃げ・先行には劣りますがそれぞれ3勝、2勝と好走例も多数あります。レースの展開やペースも含めて予想することが重要になりそうです。
今なら、無料登録で【馬王Z】自動運転攻略法を提供!!競馬予想なら! 競馬最強の法則WEB

前走別成績
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
阪神JF | 9-1-6-12 | 32.1% | 35.7% | 57.1% |
それ以外 | 2-8-4-95 | 1.8% | 9.2% | 12.8% |
過去10年で9勝、複勝率57.1%と前走阪神JF組が優勢傾向。さらに阪神JF組でこのレースで1番人気に推された場合【6-0-1-0】と勝率86%、複勝率100%とかなりの信頼度。馬券の軸は阪神JF組から考えたい。
○ドゥーラ

通算出走数別成績
通算出走数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
4戦以内 | 10-8-9-75 | 9.8% | 17.6% | 26.5% |
5戦以上 | 1-1-1-32 | 2.9% | 5.7% | 8.6% |
過去10年で勝ち馬すべてが通算4戦以内とキャリアの浅い馬が優勢傾向。馬券内30頭のうち27頭が通算4戦以内でした。一方で通算5戦以上だった馬は3頭しか馬券になっていません。特に過去8年に絞ると1頭も馬券に絡んでいません。5戦以上走っていた馬は割り引きまたは消しでいいでしょう。
×アリスヴェリテ、キタウイング

前走上がり3ハロンタイム順位別成績
前走の上がり3ハロン順位 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
3位以内 | 8-6-8-52 | 10.8% | 18.9% | 29.7% |
4位以下 | 3-3-2-53 | 4.9% | 9.8% | 13.1% |
コース特徴からも上がり3ハロンの末脚勝負になりやすいことから前走の上がり順位にも注目です。前走上がり3位以内だった馬が8勝、複勝率29.7%と4位以下だった馬を圧倒しています。速い上がりを使える末脚を持っている馬を狙いたい。
×アリスヴェリテ、レミージュ
〔無料〕プレミアム馬券情報を入手!
血統別成績
父 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
ディープインパクト系 | 5-3-3-30 | 12.2% | 19.5% | 26.8% |
ステイゴールド系 | 2-1-0-4 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
ハーツクライ系 | 0-2-1-7 | 0% | 20% | 30% |
それ以外 | 4-3-6-66 | 5.1% | 8.9% | 16.5% |
上述の通りサンデーサイレンス系の馬が下位人気からでも好走できるのがチューリップ賞。特にディープインパクト系が5勝と好成績。現在5年連続で連対馬を出しています。ステイゴールド系が複勝率42.9%、ハーツクライ系が複勝率30%とこちらも好成績です。人気に関わらずこの3系統は注目したい。
ディープ系:アリスヴェリテ、アンリ―ロード、キタウイング、モズメイメイ、レミージュ
ハーツ系:バースクライ、マラキナイア、ルカン

チューリップ賞 枠順確定前予想

◎ ドゥーラ
本命はドゥーラ。想定1番人気、鞍上は戸崎圭太騎手。阪神JF6着からの参戦です。
今回のメンバーで唯一の前走阪神JF組。阪神JFからの参戦は過去10年で【9-1-6-12】複勝率57.1%と信頼できます。さらに現在1番人気想定で1番人気は複勝率80%、7年連続で馬券内になるなど1番人気がかなり好走しています。前走阪神JF組の1番人気に絞ると【6-0-1-0】と勝率80%、複勝率100%にまで跳ね上がります。
この馬は先行が得意で先行馬は複勝率36.4%とレース相性が良い。さらに先行で前で競馬をしていながらデビューから4戦すべてで上がり最速を記録しています。阪神外回りコースは速い上がりが求められるコースであるため脚質的に合っていると思います。レース内容を見てもGⅠやGⅢだけでなく新馬戦では阪神JF3着のドゥアイズとホープフルステークス2着のトップナイフ、未勝利戦でもホープフルステークス勝ち馬のドゥラエレーデを相手にしており、そんなハイレベルな相手にしながらの記録は非常に評価できます。
前走の阪神JFでは6着に負けています。しかしこの時は大外8枠発走でスタートで出遅れたことで得意の先行策をとることができず終始後方追走を余儀なくされ4コーナー通過も18頭中17番手でした。さらに直線入ってすぐに4枠の2頭に挟まれたことで追い出しを開始するのが遅れる不利もありました。このように上手くレースを運べなかったにも関わらず、桜花賞最有力候補のリバティアイランドを抑えて上がり最速を記録したのは負けて強しの内容だったと思います。また、同じ8枠で同様に出遅れたウンブライルとラヴェルは上位人気ながら10着未満に沈んでいることを考えるとドゥーラの地力の強さがうかがえます。
不安点としては血統面。父はドゥラメンテ、母父キングヘイローと近年勢力を拡大している血統です。良血で屁理屈のような感じでもありますが、父ドゥラメンテはキングカメハメハ系の血統。上述のとおりこのレースはサンデーサイレンス系の血統が非常に強いレース。キングカメハメハ系の馬は過去10年でリリーノーブル、レッツゴードンキの2頭のみ。しかも2頭とも3着で連対馬は出ていません。複勝圏内への好走は高確率で考えられますが連対できるかについては少々不安が残ります。
それでも複勝率100%データにも該当しますし、大きな不安点もないので軸馬としては最適だと思います。鞍上も初騎乗とはなりますが戸崎圭太騎手への乗り替わりは鞍上強化といえます。すでに重賞も制覇している馬なのでここでもその能力を発揮して桜花賞へステップとしていもらいたいです。
無料で勝馬予想!穴馬券を当てる!

○ アンリ―ロード
対抗はアンリ―ロード。想定10番人気、鞍上は池添謙一騎手。未勝利戦1着からの参戦です。
まだ未勝利を勝っただけで今回が初重賞挑戦となる馬です。しかし、この馬はかなり高いポテンシャルを秘めていると思います。その高いポテンシャルがあると感じるのは新馬戦。
新馬戦では2着に敗れていますが、この時の1着はライトクオンタム。ライトクオンタムはディープインパクト産駒最後の世代でのちにシンザン記念で重賞初勝利をあげています。シンザン記念では鋭い末脚で後方から一気に抜き去っていました。このライトクオンタムよりも速い上がりをアンリ―ロードは新馬戦では記録しています。ライトクオンタムには2馬身半差をつけられていますが、出遅れもありましたし3着には3馬身半差をつけていて、この新馬戦の中では抜けた力を持っていたことが分かります。
前走の未勝利戦では阪神コースを経験できました。この未勝利戦も2,4,7着馬がすでに未勝利を突破しているので決してレベルの低いレースではありませんでした。右回りでも十分力を発揮できるでしょう。父リアルスティールはディープインパクト系の種牡馬なので血統的にもこのレースと相性が良いです。
不安点としては状態面と騎手の乗り替わり。元々はクイーンカップに出走する予定でしたが直前で熱発を起こしたことで回避となりました。先週の中山記念で同様に熱発による長期休養明けであったヒシイグアスが1着になったように高い能力を持っている馬なら十分走る可能性はありますが、アンリ―ロードはまだまだ実績が乏しいので状態面を見極めていきたい。
また、今回主戦であった福永騎手が引退となる関係で池添謙一騎手への乗り替わりとなりました。キャリアの浅い馬なのでその特徴を把握できている騎手が降りることはマイナスに働くことの方が大きいと思います。それでも池添謙一騎手もトップジョッキーですし、骨折からの復帰で不安視もされていましたが京都記念では3着、京都牝馬ステークスでは15番人気を5着にもってくるなど流石の騎乗をみせています。新コンビでアンリ―ロードのさらなる能力が引き出されることに期待です。
★月額110円〜/WordPress簡単インストール! ロリポップレンタルサーバー ★
▲ レミージュ
三番手はレミージュ。想定14番人気、鞍上は荻野極騎手。きさらぎ賞5着からの参戦です。
今回の逃げ候補筆頭の馬。今回特に明確な逃げ馬が他にいませんし、前走のきさらぎ賞では出遅れながらも先頭を奪いにいった形であり鞍上も継続騎乗であるため今回も逃げる競馬をしてくるでしょう。逃げは【1-0-4-5】複勝率50%と前有利な展開になりやすいレースです。コース特徴的にもメンバー的にも逃げるこの馬に有利なスローペースの展開になりそうです。父キズナはディープインパクト系の種牡馬で血統的にも好走できそうです。
前走きさらぎ賞では5着に敗れました。この時はレース前にかなりイレ込んでいる様子で状態は決して良くありませんでした。さらにきさらぎ賞は基本的に牡馬が多く出走してくるレースでレミージュは今年唯一の牝馬での出走でした。また、この時の1,2着馬はフリームファクシとオープンファイアでともに今年の牡馬クラシックで主役になり得るようが強い相手でもありました。初の左回りも合わなかったのでしょう。このように前走の負けの原因ははっきりしていて牝馬限定戦へレベルが少し落ちる相手なら十分勝負できると考えています。
不安点としては距離と鞍上。今回が初の1600m戦でいつもよりも速いペースで逃げることになります。これまですべてのレースが前半よりも後半のタイムが速いラップであったためいつもよりも速いペースになるのはプラスではありません。また、鞍上の荻野極騎手は絶不調。今年まだ1勝のみで3着以内も2回しかありません。不安点も多いですが前走3番人気になっているように14番人気なるような能力の馬ではないと思いますし、複勝率の高い1枠には入れると面白い存在なので狙っていきたい。
馬券が買える!レースが観れる!地方競馬を楽しむならオッズパーク

まとめ
今回はチューリップ賞の過去10年データ分析と枠順確定前予想をやっていきました。
過去10年データの注目ポイントは、1番人気、1枠、栗東所属、逃げ・先行馬、前走阪神JF組、通算4戦以内、前走上がり3位以内、ディープインパクト系血統。
枠順確定前予想印は
◎ ドゥーラ
○ アンリ―ロード
▲ レミージュ
枠順確定次第最終予想も投稿するのでぜひチェックしてください!
今週も一緒に当てられるように頑張りましょう!ありがとうございました!
弥生賞の過去10年データ分析もやっているのでこちらもぜひ参考にしてください!

コメント