3月5日(日)には弥生賞ディープインパクト記念が開催されます。一昨年の勝ち馬のタイトルホルダーはクラシックでは菊花賞を制覇し、その後天皇賞春、宝塚記念を連勝しGⅠ3勝をあげました。昨年の勝ち馬アスクビクターモアは皐月賞5着、日本ダービー3着の後に菊花賞を制覇しました。さらに昨年2着のドウデュースは皐月賞3着の後に日本ダービーを制覇しました。このようにその年のクラシックの有力馬を見つけるうえでは見逃せない一戦です。特に今年はここまで牡馬クラシックの本命不在といわれる群雄割拠の年なので特に注目の一戦です。今回は昨年のGⅠホープフルステークスで2着だったトップナイフが出走してきます。
今回はそんな弥生賞ディープインパクト記念の過去10年データ分析と枠順確定前予想をやっていきたいと思います。
予想印だけを見たい方は「まとめ」まで飛んでいただけるといいと思います。
土曜日のチューリップ賞の過去10年データ分析と枠順確定前予想もやっているのでこちらもぜひ参考にしてください!
勝率・・・1着になる確率
連対率・・・2着以上になる確率
複勝率・・・3着以上になる確率

弥生賞ディープインパクト記念 コース特徴

コース形態 | 芝・ダート | 距離 | 直線の長さ |
---|---|---|---|
右回り | 芝 | 2000m | 310m |
中山競馬場の内回りを1周するコース。中山の急坂を2回登ることに加えてコーナーを4回周るため、スピード、スタミナ、パワー、器用さと求められることが非常に多いコースです。
スタートから1コーナーまでは405mと長いため、そこまで激しい先行争いにはなりにくく、直線も310mと短いため逃げ・先行馬が有利になりやすい。さらに内回りの2コーナーと3コーナーはカーブがキツイため内ラチをロスなく走ることが重要になってくる点も逃げ・先行馬に有利といえます。内をロスなく走れることが重要になることで多頭数の大外枠は不利です。

弥生賞ディープインパクト記念 過去10年データ分析

人気別成績
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-3-1-3 | 30% | 60% | 70% |
2番人気 | 3-2-2-3 | 30% | 50% | 70% |
3番人気 | 1-0-2-7 | 10% | 10% | 30% |
4~6番人気 | 2-3-3-22 | 6.7% | 16.7% | 26.7% |
7~9番人気 | 1-1-1-27 | 3.3% | 6.7% | 10% |
10番人気以下 | 0-1-1-20 | 0% | 4.5% | 9.1% |
1,2番人気が複勝率70%とかなり信頼できます。1,2番人気は毎年1頭は馬券に絡んでおり、ともに馬券外となったのは2019年のみ。1,2番人気がともに馬券になったのは5回ありました。上位人気馬は素直に評価していきたい。
4番人気以下も【3-5-5-69】複勝率15.9%と比較的好走しています。2歳時にはまだまだ能力を発揮しきれていなかった能力のある馬もいると思うのでしっかりと見極めていきたい。

枠順別成績
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-0-9 | 10% | 10% | 10% |
2枠 | 0-0-2-8 | 0% | 0% | 20% |
3枠 | 0-0-3-7 | 0% | 0% | 30% |
4枠 | 2-1-2-6 | 18.2% | 27.3% | 45.5% |
5枠 | 0-2-0-12 | 0% | 14.3% | 14.3% |
6枠 | 1-1-1-14 | 5.9% | 11.8% | 17.6% |
7枠 | 1-5-1-13 | 5% | 30% | 35% |
8枠 | 5-1-1-13 | 25% | 30% | 35% |
内枠がかなり苦戦傾向。1~3枠で連対したのは2020年のサトノフラッグのみ。この枠に入った馬は割り引いて予想していきたい。一方で4枠が複勝率45.5%と好成績。馬券になった5頭の内3頭は4番人気以下、10番人気からも好走しています。4枠に入った馬はそれだけでも評価できます。
大外枠が不利なコースですが、8枠は複勝率35%と好成績です。しかし、馬券になった馬7頭のうち6頭が3番人気以下。実力が高い馬でないと好走できない可能性も考えられます。

所属別成績
所属 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
美浦 | 5-4-4-41 | 9.3% | 16.7% | 24.1% |
栗東 | 5-6-6-38 | 9.1% | 20% | 30.9% |
その他 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
美浦、栗東所属ともに5勝。割合的にも所属による大きな差はありません。そこまで気にしなくて良いでしょう。
地方からの参戦馬の好走例はありませんが、今年の該当馬はいませんでした。
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脚質別成績
脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1-1-0-8 | 10% | 20% | 20% |
先行 | 6-4-6-22 | 15.8% | 26.3% | 42.1% |
差し | 3-3-3-21 | 10% | 20% | 30% |
追い込み | 0-2-1-29 | 0% | 6.3% | 9.4% |
先行馬に有利なコースであるため、先行馬が過去10年で6勝、複勝率42.1%とかなり信頼できます。軸馬は先行馬から選びたい。
追い込み馬は複勝率9.4%とかなり苦戦傾向。直線が310mと短いため直線一気の競馬ではなかなか厳しいようです。スタートの苦手な馬よりもスタートがうまく優位なポジションをとれる馬を狙いたい。

JRAのOPクラスまたは1勝クラスでの連対経験の有無別成績
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
あり | 9-9-9-45 | 12.5% | 25% | 37.5% |
なし | 1-1-1-37 | 2.5% | 5% | 7.5% |
過去10年で馬券になった30頭のうち27頭がJRAのOPクラスまたは1勝クラスでの連対経験のあった馬でした。一方でこの経験が無かった馬は複勝率7.5%とかなり苦戦しています。この経験が無かった馬は割り引きが必要です。
×アームブランシュ、グランヴィノス、ゴッドファーザー、セッション、タスティエーラ、トーアライデン、フォトンブルー、ヨリマル、レヴォルタード

JRAのGⅠで7着以内経験の有無別成績
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
あり | 2-4-8-8 | 9.1% | 27.3% | 63.6% |
なし | 8-6-2-74 | 8.9% | 15.6% | 17.8% |
JRAのGⅠで7着以内の経験がなかった馬が過去10年で8勝と好走数は多いですが、この経験があった馬は複勝率63.6%とかなりの好成績を残しています。朝日杯、ホープフルステークスで7着以内の馬を狙いたい。
この経験が無かったにも関わらず好走した馬の父はディープインパクトとハーツクライが多かったです。ディープインパクト産駒は【6-1-1-8】複勝率50%、ハーツクライ産駒は【0-3-0-4】複勝率42.9%とかなりの好走率。この2頭の産駒には注目です。今年の該当馬はフォトンブルー。
○トップナイフ

前走上がり3ハロンタイム順位別成績
前走の上がり3ハロン順位 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1位 | 7-5-2-19 | 21.2% | 36.4% | 42.4% |
2位以下 | 3-5-8-60 | 3.9% | 10.5% | 21.1% |
前走上がり3ハロン1位だった馬が過去10年で7勝、複勝率42.4%と好成績。軸馬は速い上がりが使える馬を狙いたいです。
前走上がり2位以下から好走した馬で前走GⅠだった馬が【1-2-7-4】複勝率71.4%とかなりの好走率。一方でそれ以外だった馬が【2-3-1-56】複勝率9.7%と苦戦傾向。GⅠに出られるような力を持った馬を狙いたい。
○ゴッドファーザー
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前走4コーナー通過順別成績
前走の4コーナー通過順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
先頭 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
2~7番手 | 7-6-7-29 | 14.3% | 26.5% | 40.8% |
8番手以下 | 0-1-0-15 | 0% | 6.3% | 6.3% |
過去7年の勝ち馬すべては前走4コーナーを2~7番手で通過していました。複勝率も40.8%と好成績で軸馬はこの中から狙いたい。一方で8番手以下だった馬は1頭しか馬券になっておらず、先頭だった馬は1頭も馬券になっていません。これに該当した馬は割り引きが必要。
×アームブランシュ、ゴッドファーザー、トップナイフ、ヨリマル

弥生賞ディープインパクト記念 枠順確定前予想

◎ タスティエーラ
本命はタスティエーラ。想定3番人気、鞍上は松山弘平騎手。共同通信杯4着からの参戦です。
ここまでキャリア2戦で新馬戦しか勝ちがない素質馬。しかし、その新馬戦は非常に高いパフォーマンスでした。東京芝1800m2歳戦の後半4ハロン(ラスト800m)タイムが歴代9位の数値で、昨年の年度代表馬のイクイノックスと同タイムでした。これよりも速いタイムだったのはジオグリフ、コントレイル、クロノジェネシスとG1馬ばかりでした。さらに後半3ハロンに限るとジオグリフらと並んで歴代1位タイでした。新馬戦の2着馬は次走の未勝利戦で勝利をあげており、決してレベルの低くなかったレースで圧勝していました。このようにG1馬たちに匹敵するポテンシャルを秘めている馬だと思います。
この新馬戦のパフォーマンスが評価されてか前走の共同通信杯では2番人気に推されました。しかし、共同通信杯では4着と力を発揮できませんでした。まだキャリアが浅いためか直線ではフラフラと蛇行するような走りをみせてロスの多い走りでした。それでも上がり2位の末脚は素晴らしかったと思いますし2着とはタイム差なし、1着とも0.2秒差とほとんど差がなかったのでそこまで悲観する内容ではなかったと思います。
不安点はレース間隔と初の中山で初右回りだということ。前走の共同通信杯からは中2週での出走となります。このような短い間隔での出走は初めてとなりますので十分調整できるかには疑問が残ります。さらに中2週以内での出走となった場合過去10年で【0-1-0-24】複勝率4%と苦戦しています。それでも堀調教師は「前走(共同通信杯4着)後もカイ食いは落ちず、脚元、馬体にも疲れがなかったので翌週末から乗り始めた。」とコメントしており状態はよさそうです。
またここまで東京でしか走ったことがなく初の中山で初の右回りでもあります。そのため適性があるのかにも疑問が残ります。それでも父のサトノクラウンは弥生賞勝ち馬でもありますし、堀調教師も「初コースでも中山2000メートルへの適性はむしろ高いはず」とコメントしているのでそこまで心配する必要もないでしょう。
この馬は新馬戦しか勝ちがないため皐月賞に出るためにはここでの賞金加算が非常に重要になってきます。そのため今回に向けて十分に調整してくるでしょう。高いポテンシャルを発揮して皐月賞に向けての大きなステップとしてもらいたい。
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○ グリューネグリーン
対抗はグリューネグリーン。想定6番人気、鞍上はM.デムーロ騎手。ホープフルステークス11着からの参戦です。
今回唯一の重賞勝ち馬。OPクラスまたは1勝クラスで連対経験のあった馬は【9-9-9-45】複勝率37.5%。また前走GⅠ組。前走GⅠだった馬は過去10年で【2-4-8-5】複勝率74%と好成績を残してきています。勝利した京都2歳ステークスでは今回1番人気想定のトップナイフ、2番人気想定のグランヴィノスに勝利しています。実力は今回のメンバーのなかでもトップクラスです。
前走のホープフルステークスでは11着と大敗してしまいました。この馬は2番手からの直線での好位抜け出しを得意としているのですが前走ではこの得意な形に持っていくことができませんでした。スタート直後に先頭をとりたいトップナイフに上手く被せられ前への進路を封じられてしまい中団での競馬となりました。このようにストレスがたまる道中で直線でも1番ファントムシーフに接触するくらいまで寄りかかられたことで走る気をなくしたのか一気に手応えが無くなっていました。
前走の敗因は馬群の中で上手く競馬することができなかったことで11頭の少頭数となる今回ならその問題も解消されスムーズにレースを展開できそうです。自分の形でスムーズに競馬できれば唯一の重賞勝ち馬であるため好走の可能性は非常に高いでしょう。中山という舞台も半兄のヴェルデグリーンがオールカマ―とAJCCの重賞2勝をあげるなど得意としていた舞台なの適正は高いと考えられます。兄のヴェルデグリーンはクラシック路線への出走は叶いませんでした。兄の叶えられなかったクラシックへの出走を弟がこのレースをステップに叶えてほしいです。
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▲ ゴッドファーザー
三番手はゴッドファーザー。想定7番人気、鞍上は武豊騎手。未勝利戦1着からの参戦です。
この馬は8か月の長期休養明け、OPまたは1勝クラスでの連対経験なし【1-1-1-37】複勝率7.5%、前走4コーナー通過順位先頭で【0-0-0-10】複勝率0%のマイナスデータに該当するなど不安要素も多々ある馬です。しかし、この馬のここ2戦のパフォーマンスはこれらのマイナスデータを含めても推したくなるほどの素晴らしい内容でした。
前走の未勝利戦は直線入り口では2番手とは1~2馬身差でしたがすぐに突き放すと最終的には10馬身差をつけての圧勝でした。さらにこの時はノーステッキで楽勝でまだまだ余裕のあるような走りでした。しかし、この時のメンバーで未勝利を脱出したのは8着馬のナムラテディーのみでメンバーレベルは非常に低かったです。重賞で好走するためにはこれくらいのパフォーマンスをしてくれないと困るくらいの相手でした。
この馬のレースで最も評価できるのは1着の未勝利戦よりも3着だった新馬戦です。この新馬戦は非常にレベルの高いレースでした。1着のカルロヴェローチェはその後1勝クラスを0.5秒差の圧勝。2着のチャンスザローゼスはその後リステッドクラスのアイビーステークスでGⅢきさらぎ賞2着のオープンファイアに勝利。5着のドゥラエレーデはその後GⅠホープフルステークスで1着。6着のデルマソトガケはその後GⅠ全日本2歳優駿で1着。こんなハイレベルな相手で3着に好走し、GⅠ馬2頭に先着しているのは非常に評価できる内容でした。この2戦のパフォーマンスをみても重賞で好走できるだけの高いポテンシャルを持っていることが分かります。
血統的にも父シルバーステートであるため高いスピードと3歳戦から活躍できる早熟性も持ち合わせています。鞍上もレジェンド武豊騎手が乗ってくれるのも頼もしいです。長期休養明けですが、今回唯一前走上がり最速を記録し【7-5-2-19】複勝率42.4%のプラスデータにも該当するのでその高いポテンシャルを発揮してくれることに期待です。
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まとめ
今回は弥生賞ディープインパクト記念の過去10年データ分析と枠順確定前予想をやっていきました。
過去10年データの注目ポイントは、1,2番人気、4枠、先行馬、OPクラスまたは1勝クラスでの連対経験、GⅠでの7着以内経験、前走上がり1位、前走4コーナー2~7番手
枠順確定前予想印は以下の通り
◎ タスティエーラ
○ グリューネグリーン
▲ ゴッドファーザー
枠順確定次第最終予想を投稿するのでぜひチェックしてください!
今週も一緒に当てられるように頑張りましょう!ありがとうございました!
土曜日のチューリップ賞の予想もやっているのでこちらもぜひチェックしてください!

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