鹿毛?青毛?芦毛?これって何色?馬の毛色を知ると競馬をさらに楽しめる!

競馬基礎知識

レースで色々な馬を見ているとその毛色は様々です。パドックなどで馬体を見ているとこの色の馬は「綺麗だな~」「カッコいいな~」と感じたこともあるのではないでしょうか。

しかし、馬の毛色について調べてみると鹿毛、青毛、芦毛など漢字だけではどんな色なのか全く想像がつかないような言葉ばかりです。そこで今回は馬の毛色の種類について紹介していきたいと思います。

馬の毛色を知ることでより好きな馬を見つけやすくなるのではないでしょうか。

一緒に自分の推し馬を探しましょう!

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馬の毛色

競走馬の毛色は基本的に遺伝によって決まります。現在ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによって認められている毛色は

鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、白毛

合計8種類です。

鹿毛が最も一般的な毛色で、栗毛、黒鹿毛がその次に数が多い毛色です。一方で青毛、栃栗毛は非常に数が少ない毛色です。またソダシに代表される白毛は突然変異で生まれたとされており、もともとの毛色の分類には存在しない色であり極めて珍しい毛色です。

長毛、被毛の色味の違いからさらに細かく毛色が分類されることもあります。

  • 長毛・・・前髪や尻尾、たてがみなどの長い部分の毛
  • 被毛・・・体の表面に生えている短い毛
  • 原毛・・・基礎となっている毛

鹿毛(かげ)

最も数が多い毛色で全体の約半分を占めています。被毛は明るい赤褐色から暗い赤褐色までカラートーンの幅が広い毛色です。被毛は茶色で栗毛との違いが分かりにくいですが、その違いは長毛と四肢の下部の色。鹿毛の場合はこれらが黒くなり、栗毛の場合は黒くなりません。

代表的な馬はアーモンドアイ、ディープインパクト、ウオッカ、キタサンブラック。

全体の約半数を占めているため歴史的名馬ばかりですね。キタサンブラックは名前にブラックが付きますし、ウマ娘でも黒っぽいデザインですが実は鹿毛のようですね。鹿毛にも暗い赤褐色の馬もいるのでそれが黒く見えたのかもしれません。

黒鹿毛(くろかげ)

被毛の色味が鹿毛よりもさらに黒が強くなった毛色です。鹿毛に近いものもいれば、遠くから見ると黒にしか見えないような毛色の馬までいます。青鹿毛との見分けが難しいですが、眼の周辺や脇、下腹部などは褐色が強いです。長毛と四肢の下部は鹿毛と同様に黒くなっています。

代表的な馬はナリタブライアン、スペシャルウィーク、ゼンノロブロイ、シンボリクリスエス

ウマ娘に登場する馴染みのある馬に非常に多かった毛色です。ウマ娘登場馬ではこの他にもエイシンフラッシュ、ヒシアマゾン、ライスシャワー、ダイタクヘリオスなど。

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青鹿毛(あおかげ)

全身がほとんど黒色をしている毛色です。鹿毛と名前につくように眼の周りや脇、下腹部はじっくり見るとわずかに褐色が入っています。正直ほとんど分かりません。”青”鹿毛ですが”黒”鹿毛よりもさらに黒いのがかなりややこしい。現地でこの毛色の馬を見ると馬体が引き締まって見えてカッコいい姿に見惚れてしまうことは間違いありません。(自分もイクイノックス大好き)精悍なイメージの馬が多い毛色です。

代表的な馬はイクイノックス、コントレイル、デアリングタクト、サンデーサイレンス

ディープインパクトやスペシャルウィーク等の名馬を多数輩出しているサンデーサイレンスがこの毛色。サンデーサイレンス系の馬に黒っぽい馬が多いのはサンデーサイレンスの毛色が遺伝していることが理由でしょう。

コントレイル、デアリングタクト、イクイノックスと近年活躍馬の多い毛色。来年以降も青鹿毛の馬には注目です。

青毛(あおげ)

被毛、長毛ともに黒色の毛色です。この毛色は非常に珍しく種牡馬にもほとんどいない毛色です。青鹿毛と違い眼の周りや脇、下腹部も真っ黒です。しかし青鹿毛とはかなりしっかり見ないと見分けられません。季節によっては毛先が褐色になり黒鹿毛、青鹿毛にみえることもあるようです。珍しい毛色のためなかなか見ることは難しいですが、毛艶の良い青毛を実際に見ると漆黒の毛色のはずなのに太陽が反射して光り輝いて見えます。(ヴェラアズール綺麗だったなぁ)

代表的な馬はシーザリオ、ヴィルシーナ、ヴェラアズール

ヴェラアズールの名前の由来はスペイン語で青い帆。この”青い”という意味は毛色からきているのかもしれません。青毛は種牡馬にも非常に珍しいですが、ヴェラアズールはジャパンカップを勝ったことで種牡馬入りは確実でしょう。もしも種牡馬っとなったら強い青毛を輩出してくれることに期待です。

栗毛(くりげ)

被毛は黄褐色ですが、金色っぽいものから鹿毛のような赤褐色に近いものまで幅広く存在します。長毛は被毛よりもさらに濃い茶褐色のものから、淡い白色のものもいます。毛艶の良い栗毛は黄金のようにも見え非常に美しいです。実際に三冠馬オルフェーヴルは「金色の暴君」とも呼ばれていました。

代表的な馬はオルフェーヴル、テイエムオペラオー、サイレンススズカ、ダイワスカーレット

栗毛には長毛が白っぽい馬も存在し、白っぽい長毛がススキの穂に似ていることから尾花栗毛とも呼ばれます。尾花栗毛の代表例としてはタイキシャトルがいます。より黄金色で金髪のようにみえるのがとてもイケメンな馬です。

栃栗毛(とちくりげ)

被毛は黒味がかった黄褐色から非常に黒味の濃い色まで幅広く、鹿毛に近い色やチョコレートのような可愛い色もいます。しかし、黒色にはなりません。長毛は被毛よりもさらに濃いものから白っぽい色までこちらも幅広いです。鹿毛と非常に似ていますが、長毛が黒になりきらず、四肢も黒くないのが栗毛に分類される理由と考えられます。青毛に次いで出現率の低い珍しい毛色です。

代表的な馬はサクラローレル、マーベラスサンデー、ノンコノユメ

サクラローレルとマーベラスサンデーが同時期のライバルであったのは毛色的には非常にまれなことだったようです。

芦毛(あしげ)

非常に人気のある毛色。原毛色は栗毛、鹿毛、青毛等ですが、これらの色に白毛が混生していて、成長するほどに白毛が目立つようになっていき、真っ白になることもあります。レースの予想をする際に真っ白になっている芦毛はもう成長しきっており、まだそこまで白毛が目立っていない芦毛の馬はまだまだ成長する余地があると考えてみても良いかもしれません。

代表的な馬はオグリキャップ、メジロマックイーン、ゴールドシップ、クロフネ

パドックで芦毛の馬がいたら特に腰のあたりをじっくり観察してみましょう。もしも丸い斑点が浮き上がって見えたらそれは馬が絶好調の証です。ぜひ参考にしてみてください。

白毛(しろげ)

1979年に日本で初めて確認された毛色で、この毛色の発現方法などは未だ十分に解明されていません。全体が白色ですが、眼には色素があり、皮膚にも有色の斑点が多数あります。そのためいわゆるアルビノとも違います。遺伝的仕組みもまだわかっていないため最も珍しい毛色です。成長するに伴って白くなる芦毛とは違い白毛の馬は生まれたときから全身が白色です。レースの時はどこにいるのか一目瞭然で応援しやすい人気の毛色です。

代表的な馬はソダシ、ブチコ、ハヤヤッコ、ユキチャン

ソダシの父クロフネは芦毛、母ブチコは白毛とまさに白毛馬を狙ったかのような配合。そして馬主さんは共に金子真人オーナー。白毛の強い馬をつくりたいという金子オーナーの夢が詰まった配合でソダシは現在G1を3勝、白毛馬としてのG1制覇は世界初とまさにオーナーの夢を叶えた馬。ソダシが将来お母さんとなって次にどんな強い白毛の馬を生んでくれるのか楽しみで仕方ありません。

まとめ

馬の毛色には鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、白毛の8種類存在することが分かりました。それぞれの特徴について理解していただけたでしょうか?

あなたの好きな毛色は見つかったでしょうか?

レースだけでなく馬をみることも競馬の魅力の一つ。自分の推し馬を見つけて一緒に競馬を楽しみましょう!

ありがとうございました!

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