２１年のエリザベス女王杯覇者　アカイイト　引退　繁殖入りへ　アカイイトの成績解説

１月１１日に２１年エリザベス女王杯を制覇したアカイイトが引退し、繁殖入りすることが発表されました。

ラストランとなった有馬記念では１５着と惨敗。中竹和也調教師は「有馬記念の疲れが抜けきれていなかった。オーナー（岡浩二氏）と相談して早めに決断しました」と説明しています。

今回はアカイイトの競争成績について紹介していきます。

アカイイトの競争成績

アカイイトは父キズナ、母ウアジェト、母父シンボリクリスエスの牝馬です。

通算成績２７戦５勝（５－４－２－１６）、主な勝鞍は２１年エリザベス女王杯

２戦目で未勝利を勝ち上がりますが、２勝目をあげるまでに７連敗を喫しオープンクラス（最上位グループ）入りするまでに１８戦を要した遅咲きの馬です。そしてオープン入りして２戦目のエリザベス女王杯では１０番人気ながら１着。キズナ産駒初のＧ１制覇となりました。見事に下剋上を果たし、３連単３３９万３９６０円の超高配当を叩き出しました。

父キズナとの血の絆

競馬はしばしばブラッドスポーツと呼ばれ親と子の血を受け継いでいくことによるドラマに魅了される人も多いことでしょう。自分もその一人です。キズナとアカイイトにもドラマがあります。

父キズナは２０１３年のダービー馬です。その名前の由来は２０１１年の東日本大震災で復興の合言葉となった「絆」です。被災地の人々と彼らを支援する人々とを結びつけた「絆」の名前を持つ父にこれまた人々を結びつける幸せの「赤い糸」の名前を持つ娘が産駒初のG1制覇をもたらしたのは運命的なものを感じますね。

またアカイイトがエリザベス女王杯を制したときの騎手は幸英明（みゆき　ひであき）騎手。幸せの「赤い糸」の騎手が幸騎手というのも素敵ですね。

まとめ

どんな馬の引退も寂しいものですがG1馬の引退となるとより一層寂しいですね。父キズナは２１年安田記念を制したソングライン、G2阪神大賞典勝ち馬ディープボンドなど多くの活躍馬を輩出しています。アカイイトにも素晴らしいお母さんになって多くの活躍馬を輩出し、その血の絆を繋いでいってほしいですね。